国司補任を参照して、貞観に赴任していたと見られる武蔵国の国司の中から、藤原氏族のみ抽出すると4名が存在する。
(国司補任に全てが網羅されているとは考えにくいものの、現時点で材料となるものは限られている。)
国司補任より 貞観四年 守 従五位下 藤原忠雄 正月十三日任(三実) 貞観九年 守 従五位下 藤原安棟 二月十一日任(三実)元筑前守 貞観十二年 権介 従五位下 藤原柄範 正月廿五日任(三実) 貞観十四年 介 藤原房守 九月四日見(三実) (藤原氏族のみ抽出)
上から2番目の藤原安棟は同じ年の正月に赴任した橘春成に代わり急遽任命されている。なんらかの事件との関連があるかも知れない。
貞観九年 守 従五位上橘春成 正月十二日任{三実} 二月十一日遭大膳大夫(三実)
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大苗代氏の方は「武蔵国司蔵宗の息男の曾孫、頼